多くの皆様のご協力・ご参加の上、2018年4月27日、法人誕生記念トークショー&パーティを、またその翌日28日には、ニコニコ超会議2018「超学会コレクション」に参加し、公共分野の切り口で関心を寄せる試みを行いました。
本ページでは、これら2つの法人誕生記念行事のレポートをお届けします。
これらの開催をとおして、私たち6時の公共を立ち上げた理由やミッションについて多くの方々に知っていただくとともに、お堅いイメージのある行政への親しみや、まちづくりへの新たな気づきを得てくださった方も少なくなかったものと思います。
引き続き、「みんなの学習会」や動画配信サービス「オンラインコミュニティ」をはじめ、さまざまな形で、多くの方と知恵を共有するコミュニティを作り上げていきたいと思います。
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■法人誕生記念トークショー&祝賀パーティ
■PHOTO GALLERY1
■ニコニコ議2018超学会コレクション内開催行事
■PHOTO GALLERY2
■協力者・寄付者一覧
なお、本レポートで紹介する2行事については、「みんなに大公開!無料動画集」のページにて動画配信中です。ぜひ合わせてご覧ください。
法人誕生記念トークショー&祝賀パーティ「公務員の本気と本音はおもしろい~僕らがみんなの学習会を始める理由
【日時】2018年4月27日(金)19時~20時:トークショー、20時~22時:祝賀パーティ
【会場】グランサウスオーシャンズ海浜幕張
【参加者】103名
【トークショーゲスト】
- くとの 氏/ニコニコ学会β運営委員長(2016 年11 月よりニコニコ学会β交流協会副会長)
- 小松孝之氏/ ㈱ちばぎん総研 調査部 部長
- 加藤年紀氏/株式会社ホルグ 代表取締役社長
- 島田 正樹 氏/さいたま市役所職員/公務員キャリアデザインスタジオ 代表/ NPO 法人二枚目の名刺 メンバー
4名のスペシャルトークゲストからの活動紹介に続き、これからの公務員像、公務員のオンオフの動き方や6時の公共が目指すコミュニティの姿についてクロストークを展開しました。
6時の公共、前身活動(チーム千葉県オフモード定例学習会)時代から講師として私たちの活動を見守る株式会社ちばぎん総研・調査部の小松孝之部長。インバウンドやオリンピック・パラリンピック、移住促進の各テーマに係る数値を引用しながら、「おもてなし」の取組みの方向性や地域を元気にしていくアイデアについて多くの示唆をくださいました。また、そうした取り組みを進めていく上で公務員に求めることについては
❝公務内外でもっと地域へ出て、地域で常に市民や事業者に寄り添い、化学反応を起こす触媒として、まちづくりの応援団として活躍してほしい❞
との期待のメッセージを寄せられました。
また、千葉の勝浦や南房総など、若手の元気なITベンチャーや公務員の頑張りを引用しながら、「我々世代に若者の肩をポンと押す役割が求められている」とのコメントも。
この日、紫のパーティドレス(異性装)に身を包んで登場したニコニコ学会β交流協会・副会長のくとの氏からは、まさに小松氏からのコメントを示す実例のご紹介がありました。大学教員としての顔を持つくとの氏の異性装での活動について「学内的にまずくないか」と話題になった際、「俺が許す」と背中を押してくれた執行役員の存在があったといいます。
そうした多角的な活動への周囲の理解を得、道を切り拓かれているくとの氏は、諸活動について、
❝表と裏の区別なく、また本務・副業とを問わず、広範な活動や新たなブランド形成が社会に価値をもたらす上で重要❞
とコメント。実践に裏付けられた視点に、会場は共感の空気で渦巻きました。
アカデミヤやビジネス、市民を連携させ、新しい科学技術の研究の場として、共創型のイノベーションを作っていこうというニコニコ学会β。本職の研究者だけではなく、身近なところで好きなことを突き詰めている一般の方々に集まってもらい、公に発表してもらおうとする場であるとのことです。
「好きでとことんやっていることは必ず評価し得る」という熱意や気持ちの大切さを説きながら、6時の公共では「地域活性化のためなど、志を同じくする人たちが集まって立場関係なく集まれる仕掛けができると良いのでは」とのアドバイスがありました。
加藤年紀氏(株式会社ホルグ 代表取締役社長)は、自治体を応援するメディアを立上げ、活躍する公務員の考え方や働き方を紹介するインタビュー記事「Heroes of Local Government」の発信や、地方公務員がすごいと思う地方公務員を選んで表彰する「地方公務員アワード」など、公務員の良い部分について多くの人に知ってもらおうという、氏の取り組みについて紹介くださいました。
加藤氏は「往々にして批判の矢面に立たされる行政や公務員だが、一方で相談や要望が寄せられるのは信頼や期待があるからこそ」と指摘。
これからの地方行政はますます財政的に厳しくなるとの指摘の上、公務員が作った法人として信頼をも併せ持つ6時の公共が、
❝いろんな人をつなげるハブになり、公の取り組みに多くの人々を巻き込んでいける可能性がある❞
と加えられました。さまざまな主体の協働に向けて、開かれたコミュニティの必要性について確認することができました。
また、加藤氏は、公務員が自主的に行っている勉強会に参加する機会も多いというなかで、それらが扱う内容は専門的だったり、勉強会の多くが公務員向けという立て付けであることから、「一般の方がそのまま中に入っていくにはハードルが高い」との感想を紹介されました。その上で、「6時の公共がNPOとして広く一般を対象として運営し、広報上の見せ方にも親しみやすい工夫をすることで、民間からの参加のハードルは下がる」と評価。法人として活動する上でのメリットをあらためて確認することもできました。
市役所や内閣府など、自らが所属する組織の中で有志の公務員による自主的な学習活動や関東エリアの公務員のネットワーク活動「関東自主研サミット」の運営にも関わってきたという島田正樹氏(さいたま市役所職員・公務員キャリアデザインスタジオ代表・NPO法人二枚目の名刺メンバー)。「役所内で勉強したり、(公務員間で)横のつながりを作ろうとする公務員は全国に多く存在するが、そうした活動の中身や取組み自体について、広く一般に知らしめようとする公務員はあまりいなかったかもしれない」と振り返ります。
一方で、島田氏自身は、公務員の顔と並行して、場面に応じて複数の活動の名刺を使い分けつつ、個人と組織(役所)を切り分け、本名でのブログの発信や雑誌寄稿などの執筆活動に取り組まれています。公務員のリアルを描きつつ、自身の活動をもって公務員のパラレルキャリアを推奨する立場をブレなく発信される姿は、個としての発信を控える傾向にある公務員界隈でまさに稀有な存在です。
そんな島田氏は公務員のあるべきスタンスについて、「公務員は公務員としての仕事をどれだけ頑張れるかが大事なのは当然のこと。ただ、職業や職場は生きていく上での手段と考えれば、自分が自分らしく生きるため、自分が地域で自らの魂を全うするために、
❝役所でできることは役所を使い、役所でやりきれないことは役所の外で、外の名刺を使ってやればよい❞
と語ると同時に、そういう人達の背中を押していく活動はぜひとも応援していきたい、そう力強く語られました。
今回のトークショーをとおして、公務員という背景をもった私たち6時の公共が、これからの公共について、アフター6に発信する声がどんなものになっていくのか。
公務員に限った話ではなく、日中の立場とは一線を引いたとしても、一人だと声を上げにくい、ましてや、世の中に対して声を上げるとなると萎縮してしまう人は多いと思います。
6時の公共は、そんな方々とともに、一緒に声を上げられる存在になっていきたいし、いろんな方々とのコラボレーションや、新しい取組みのトライアルの場ともなっていきたいと思います。
トークショーの中でくとの氏がおっしゃった「尖った人を集めて萎縮させなければイノベーションは自己着火する」という言葉。6時の公共は、新しい仲間を巻き込んで、物事を新しいステージに引き上げていく上でのアイデアにたどり着ける、そんなコミュニティを作っていきたいと思います。
レイアウトを転換して引き続き行われた祝賀パーティは、スポンサーの乾杯により幕を開け、応援ビデオメッセージの紹介、事前応募による一般参加者による活動紹介プレゼン、社交務員によるサプライズダンスショー、オンライン財政講座予告動画放映などで大いに盛り上がりました。
PHOTO GALLERY-法人誕生記念トークショー&祝賀パーティ
スポンサーによる乾杯、役員・スタッフ紹介
色鮮やかなお花のプレゼント、ボランティアスタッフも運営をサポート
参加者によるPRタイム:「OPENちば」のご紹介、「ちば★ライフプラン研究会」のご紹介
熊谷俊人氏(千葉市長)と福嶋浩彦氏(元我孫子市長・元消費者庁長官・中央学院大学教授)によるビデオメッセージ
※ビデオメッセージはオンラインコミュニティで配信中!
Mr.財政マンによるオンライン財政講座予告動画の紹介
この日をデビューとして結成された「社交務員」によるダンスショー
100名を超す来場者であふれる会場、パラリンピアン花岡伸和氏の中締めご挨拶
ニコニコ超会議2018「超学会コレクション」内開催行事
【会場】幕張メッセ(ニコニコ超会議2018併設行事「超学会コレクション」内)
1.トークショー「シティプロモーション~自己肯定する人と地域(まち)~」
【日時】2018年4月28日(土)15時~15時50分
【一般観覧者】77名
【トークショーゲスト】
- 河井孝仁氏/東海大学文化社会学部広報メディア学科教授
- 河尻和佳子氏/流山市役所 総合政策部マーケティング課メディアプロモーション広報官
- 佐藤恒平氏/まよひが企画代表・桃色ウサヒの中の人
- 加藤成実氏/ローカルアイドル「コズミック☆倶楽部」なるみん
- 齋藤久光氏/四街道市役所経営企画部 シティセールス推進課職員、「ドラマチック四街道」仕掛け人
社交務員によるオープニングダンスによるボーカロイド楽曲「妄想税」に乗せたオープニングダンスショーに続き、3名のスペシャルトークゲストからの活動紹介に続き、シティプロモーションをテーマにクロストークを展開しました。
河井孝仁氏(東海大学文化社会学部広報メディア学科教授)によるミニ講義(5分)
人口を増やすことが地域(まち)の持続のための答えかという問いから始まり、地域(まち)にマジになる人を増やす仕掛けとして「地域魅力創造サイクル」の考え方について紹介。
河尻和佳子氏/流山市役所 総合政策部マーケティング課メディアプロモーション広報官
全国で政令市を除くと人口増第一位を誇る千葉県流山市のシティプロモーションの成果について、「狙い」を定めて取り組むPR戦略に加え、シビックパワーバトルといった市民対抗の活動事例などから、主体的にまちを好きになる人が増える仕組みについて紹介。
佐藤恒平氏/まよひが企画代表・桃色ウサヒの中の人
山形県朝日町に、地域おこし協力隊でやってきたことを縁に、地域振興のサポート会社を立ち上げた。無個性なご当地キャラ「ウサヒ」を用いた地域住民が主体となったプロデュースの仕組みの紹介。
加藤成実氏/ローカルアイドル「コズミック☆倶楽部」なるみん
地域雑誌モデルを皮切りに地域での芸能活動へ。現在はコズミック倶楽部として地域アイドル活動に従事するとともに、地域の女性たちをモデルに起用した雑誌発行及びSNS発信にも取り組み、市民モデルのプロモーション活動を実践。
齋藤久光氏/四街道市役所経営企画部 シティセールス推進課職員、「ドラマチック四街道」仕掛け人
何気ない日々の人々の暮らしや街に関わる人々の様子を、映像や冊子媒体などで伝える「ドラマチック四街道」プロジェクトを、市民と共につくる協働型の取組みとして実践。
河井教授をコーディネーターとして、シティプロモーションをテーマに、様々な主体が取り組むことについてクロストークを展開。以下、トークから導き出された主な視点をご紹介します。
2.「判例ツーリズム」についてポスター及びステージ発表
【日時】2018年4月28日(土)~29日(日)10時~18時(29日は17時まで)
【内容】地方行政にまつわる事件現場が所在する観光地を巡り、現場感を持って判例研究を行う「判例ツーリズム」(うのっち提唱)についてポスター発表
「研究してみたマッドネス」ステージ発表(4/28 12時~。発表者は勝田博昭/6時の公共事務局員)
トークショーの様子
くとの氏趣旨説明
公務員コスプレの当日運営スタッフ、トークショー登壇者
社交務員によるオープニングダンス
※ダンスショーはオンラインコミュニティで配信中!
うのっち(左)とポスター発表者(勝田事務局員)、ポスターを食い入るように読み込む来場者
協力者・寄付者一覧
多くの皆様からのご支援に、6時の公共役員・スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
各種協力者
各種後方支援 | チーム千葉県 |
応援ビデオメッセージ | 福嶋浩彦様、熊谷俊人様 |
オンラインコミュニティ予告動画出演 | 篠田一也様 |
各種デザイン | 清水麻由様 |
動画制作 | 富士千代乃様 |
冊子制作 | 山川 譲様 |
輸送運搬 | DANDY入江様 |
写真撮影 | 吉野義昭様 |
超学会コレクション出展調整・各種インフラ提供 | ニコニコ学会β交流協会様
日本うんこ学会様 |
判例ツーリズム原稿監修 | うのっち |
ダンス振付指導・出演(4/27及び28両日) | スカーレットダンスアカデミー 川上弘祐様・暁子様
ダンスホールマルコ 丸山良仁様・奈美子様 |
ボランティアスタッフ | 井上宏隆様、下条美加様、小林夏奈子様 |
会場提供(4/27) | グラン・サウスオーシャンズ海浜幕張 |
寄付者一覧
ゴールドスポンサー | 小久保洋子様 |
シルバースポンサー | 松井慎哉様 |
使途指定寄附 | 淡路武夫様、佐藤秀幸様、高島弘之様 |
浦川尊代様、庄司桃子様、
平向優子様、橘清司様 ~働くオトナの心に寄り添う音楽届けます♪~シンガーソングライターMIMOGY様 |
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石橋佳奈様、佐藤淳様、正林一紀様、豊臣真也様、渡辺修一様 |
※ゴールドスポンサー他2名、使途指定寄附他12名。
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